2013年1月3日木曜日

忙しい人にこそ勧めたい移動と日常を面白くする「御朱印集め」。

外回りが続く、出張が続く、右へ左へ振り回される。
その中で色々な所を巡るだけで終わって虚無感に包まれたことはありませんか?
その感じが続くようなら、その移動の間は「何もなかった」のでしょう。

忙しい社会人でもできる「クオリティオブライフ」の高め方には
ちょっとした工夫が必要です。

それは、心理学的に基づくと、「自分の意志を取り戻し、達成感を得る」ことです。
すなわち、自分で何か目標を立てて取り組み、目標を達成するのです。

本来、自分の意志を持って物事に当たれるのが人間ですが、
昨今の資本主義社会では会社に雇用される労働者に完全な自由はありません。
なぜなら、与えられた課業をまず果たさなければならないからです。

したがって、移動の歩みを止めずに、目標を達成していかなければいけません。
そこでやるべき工夫として紹介したいのが、御朱印集め」です。

御朱印について簡単に説明すると次のようになります。

「御朱印とは、神社社務所で頂ける印です。ただ判を押すだけでなく、その下に墨書で寺社名や参拝日などを一人一のために書き、その墨書も含めて「朱印」と呼ばれるものです。御朱印は、単に記念としてだけではなく、そのお寺のご本尊様や神社の神様の分身とされ、御守やお札と同じようにとてもありがたいものです。それを押す紙を御朱印帳と呼ばれます。」

 御朱印は次のような手順で頂きます。

■1.寺社に行く (三門・鳥居をくぐる→ 必要なら拝観料を納める)
■2.参拝する (手水舎で手・口を清める→ 本堂・拝殿を参拝する)
■3.御朱印を頂く (社務所に行く→ 初穂料を納める)

御朱印を頂くのに特別なことは何もありません。通常、御朱印帳を社務所に持って行き、「御朱印をお願いします」と言って初穂料を納めるだけです。

まとめると、御朱印を貰うに必要なものは、御朱印帳と初穂料(偶に+拝観料)だけです。続けて、(1)御朱印帳について、(2)御朱印の種類について、を説明しましょう。

(1)御朱印帳について


朱印帳は規模の大きい寺社や文房具店・仏具店などで1000円程度で手に入ります。
景勝地や有名な寺社仏閣ではオリジナルの御朱印帳があります。

下記URLでオリジナル御朱印帳の表紙がまとめられているので、
参考に眺めてみてください。鮮やかな模様に目を奪われます。

a) 越後屋「御朱印帳紹介」
b) NAVERまとめ「かわいい御朱印帳まとめ」
c) NAVERまとめ「御朱印帳 表紙コレクション」

綺麗な独自の御朱印帳

 

  
(左上:仁和寺[京都府]、右上:石清水八幡宮[京都府]、左下:穴守稲荷神社[東京都]、右下:湯島天満宮[東京都])


この御朱印帳自体の収集も楽しみの一つかもしれません。
筆者は、初めて御朱印を貰う所でオリジナルの御朱印帳も合わせて買うと、
思い出に残る一冊になるのでおすすめしたい所です。

(2)御朱印について


御朱印は墨色と朱色のコントラストが非常に美しい一つのアートです。
個性あふれる筆づかいや押し印のデザイン性、
古い書体の文字や梵字の筆致、寺社に縁のある動植物を題材にした押し印。
可愛いものやユーモラスなものまで多種多様な御朱印があります。

参考までに、順に、長野県善光寺、神奈川県鶴ヶ岡八幡宮、群馬県達磨寺、の御朱印
  
 (出所: 御朱印の旅 

同じ寺社の御朱印でも書く方によって筆跡は異なり、
押し印は押し方の強弱や朱墨のつき方によって濃淡が違います。
また、御朱印のデザインも月日が経つと変更される場合もあります。

再び訪れた際に同じデザインのものが頂けるとは限らないのです。
すべての御朱印がその時の「ご縁」で授かったオンリーワンアート。
出会ったご縁を大切に帳の中に綴じ込みましょう。初穂料は300円程度です。

自分の初詣と鎌倉七福神コース


初詣として、「戦に勝つ」という思いを込めて、
鎌倉にある鶴岡八幡宮に行きました。

鶴ヶ岡八幡宮は源氏の守護神として崇敬を集めてきた神社です。凝った独自の御朱印帳(1000円)が綺麗な所でもあります。

鶴岡八幡宮写真、独自の御朱印帳、集めた御朱印


そして鎌倉七福神巡りをしてきました。
七福神の神社は下記のようになっています。

・布袋尊   : 浄智寺 (北鎌倉)
・旗上弁財天 : 鶴岡八幡宮 (鎌倉)
・毘沙門天  : 宝戒寺 (鎌倉)
・寿老人   : 妙隆寺 (鎌倉)
・夷尊神   : 本覚寺 (鎌倉)
・大黒天   : 長谷寺 (長谷)
・福禄寿   : 御霊神社 (長谷)

4,5時間で七福神を回ることができるので楽しかったです。
反省としては、地図を調べて北鎌倉の浄智寺を起点に順路通りで巡ると楽だった点。
鶴ヶ岡八幡宮から七福神巡りを始めたため、大回りしなければならず大変でした。


鎌倉江ノ島七福神巡り・地図 

推奨行程:JR北鎌倉駅ー(●北鎌倉)ー徒歩8分ー浄智寺ー徒歩25分ー(●鎌倉駅)→鶴岡八幡宮ー徒歩5分ー宝戒寺ー徒歩5分ー妙隆寺ー徒歩5分ー本覚寺ー徒歩25分ー(●長谷)ー長谷寺ー徒歩5分ー御霊神社ー徒歩5分ー長谷駅
                           
(補足)七福神巡り
日本には全国いたる所に「七福神巡り」ができる場所があります。
七福神とは、「恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋」の7人の神々で、七福神巡りはそれぞれが奉られている寺社を参拝することです。

なお多くの社寺では、七福神を主祭神・本尊としていないので、七福神巡礼とはいえ、社寺参拝に際しては、七福神よりもまず本殿・本堂を参拝するといいでしょう。

この七福神を一つ一つ集めて回ることを目標にして、 
ご参拝を繰り返すと達成感が増えるかもしれません。
                          

「クオリティ・オブ・ソウル」の高まりへ


忙しい社会人でもできる御朱印集めによる、
「クオリティ・オブ・ライフ」の高め方について述べました。

日本には、全国津々浦々に寺社仏閣があります。
そして場所によって、古来の人が込めた思いも異なります。
その由来を知り、静謐とした霊場へ心のゆとりを保ちにいく。

御朱印集めは人によってはクオリティ・オブ・ライフを
高めることならないかも知れません。

しかし、参拝によって死後の功徳を積むことはできます。
「クオリティ・オブ・ソウル」は間違いなく高められます。

訪れた土地の寺社仏閣をふらっと訪ねてみて、
「御朱印集め」という切り口で日々の移動を楽しくして見ませんか。


 

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